頭の中の回路をつくりかえる 「思い込み」をはずす
みなさん、こんにちは。鑑 樹一(かがみ みきひと)です。ここでは、コーチングや教育のことについて考えたことを書いています。
予想外に多くの方に読んでいただき、大変うれしく思っています。心より感謝申し上げます。
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☆読んでおくと、わかりやすい。
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Aさんとのセッション
「Aさんは、独立をついに決心されたんですね」(鑑)
「コーチングを受けていく中で・・・やっと踏ん切りがつきました」(Aさん)
「それじゃ、これからがんばっていきましょうね。私も精一杯サポートしますよ」(鑑)
「ありがとうございます。よろしくお願いします」(Aさん)
「ところで、Aさん、覚えてますか。この前の勇気を振り絞ったっていう体験?」(鑑)
「覚えていますよ。小2の時、いじめられていた友達を助けた体験ですよね」(Aさん)
「他にもありましたよね」(鑑)
「はい、大学の時理不尽な居酒屋の店長に文句を言った体験。それから・・・」(Aさん)
「おー、たくさんありがとうございます」(鑑)
「それじゃ、もう一度その時の体験にどっぷりつかってもらうセッションをおこないますね」(鑑)
「はい」(Aさん)
Aさんに、勇気をふりしぼった時をありありと思いだしてもらいます。その時何が見えていたか。どんな音が聞こえていたか?自分はどんな表情をしていたか。どんな息遣いをしていたか。身体の感じはどうだったか。どんな姿勢とっていたか。どんな気持ちだったか。何を思ったか。・・・・・・・・・・・
様々質問して、その時にひたりきってもらいます。どっぷり浸かってもらいます。その時の勇気を身体中に感じてもらいます。そして、Aさんに質問していきます。
「じゃあ、私が質問します。こんな感じで。」(鑑)
「Aさんは独立して道を切り拓いていくそうですが、うまくいきますか、いくとしたらそのわけ(理由)を教えてください。・・・そう、こんな感じですよ。こんな感じで聞きますからね」(鑑)
「そして、そう聞かれたら、Aさんは、昔の勇気を振り絞った体験を、その『わけ(理由)』として答えてください。いいですか」(鑑)
「はい」(Aさん)
「それでは、始めます。Aさんは独立して道を切り拓いていくそうですが、勇気をもってチャレンジしていくことができますか。できるとしたらしたらそのわけ(理由)を教えてください」(鑑)
「はい、そのわけは、私が小2の時に仲の良かった友達がいじめられていたのですが、勇気を振り絞ってその友達を助けたからです。強い勇気が私にはあるからです」(Aさん)
「そうなんですね。Aさん、もう少し大きな声で繰り返していただいていいですかね」(鑑)
「あ、はい」(Aさん)
そして、Aさんが大きな声でもう一度同じことを言います。
「おーーすごいですねー!!!勇気ふりしぼったんですね!!!なるほどー、じゃあ、他にもそのわけ(理由)があれば教えてください」(鑑)
「はい、大学生の時、バイト先の居酒屋の店長が横暴で、理不尽で、バイトをこき使っていたので、みんなを代表して私が店長に文句を言って、態度を改めてもらいました」(Aさん)
「うわー、みんなを代表して言ったんですね。みんな大喜びだったですね。いや、本当にすごですね。じゃあ、他にもわけ(理由)があれば教えてください」(鑑)
Aさんが、過去に勇気をふりしぼった体験を、次々と語っていきます。
また、いままでに小さい頃からやり遂げて来た経験なども、同様にしっかり思い出してもらいます。
そして、これからチャレンジすることをやり遂げることができる、そのわけ(理由)として、それらを挙げていってもらいます。
Aさんには、これらのことを紙にも書いてもらって定期的に見てもらうようにします。
さらに、私はAさんに会うたびに、
「そのわけは?」
「そのわけは?」
同じ質問を徹底的に繰り返します。そう、もう徹底的にです。何回もです。
この目的はなんでしょう?
そう、それは、Aさんが、あまりアクセスしてこなかった記憶。
そう勇気の体験ややり遂げた体験を強く思い出してもらい、
また、それらを何回何回も思い出してもらうことによって、
自然にAさんがその記憶にアクセスしていくことを狙ったものです。
体験の超高層タワーマンションの高い高い階に置いてあった体験の記憶を、いつも生活している一階の大フロアーに引っ越しさせるという感じです。
そして日常から、その体験を利用して、感情・思考・行動に変化を起こしていこうとしたものです。
Aさんの場合、大学卒業後のベンチャー企業立ち上げの大失敗が、トラウマになっていたのですが・・・・高層にあった勇気の体験がいっぱい一階に置かれることによって、そのトラウマが薄まっていきます。
Aさんの感情・思考・行動ですが、勇気の色合いがどんどん濃くなっていくことになります。
おわりに
みなさんも、一度自分自身の過去を洗い出して・・・・
ありありと思いだして、紙に書いて、定期的にそれを見て思い出すことによって・・
素晴らしい過去を一階におくようにされたらいいと思いますよ。
損することは何もありませんからね。
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