コーチングの技法 葛藤への対処の仕方
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みなさん、こんにちは。鑑 樹一(かがみ みきひと)です。ここでは、コーチングや教育のことについて考えたことを書いています。
予想外に多くの方に読んでいただき、大変うれしく思っています。心より感謝申し上げます。
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コーチングの技法
葛藤の問題の対処の仕方について
「資格はほしいいんですけど、勉強やる気がおきないいんです」
こういうAさんの場合、
葛藤が明確に存在するということを、しっかり自覚することが、変化をおこす基礎となる。
Aさんが、
「資格はほしいいんですけど、勉強やる気がおきないいんです」と明確に言えていることはいいことなので、そこらへんをさらに詳しく聞いていく。
Aさん自身が、この矛盾を言葉にし、しっかり意識していくところから変化が起っていく。
コーチは、とにかくAさんの言葉にしっかり耳を傾けていくことが大事。コーチ自身が自分の意見を言うのは控えなければいけない。
なぜなら、本人が自分で意志決定したときに、その決意が一番力強いものになるからである。
コーチは共感的に、温かくとにかくしっかり耳を傾けるべきなのである。
ポイントの1
Aさんが、様々話す中で、前向きな発言をしたときには、コーチは大きな頷きをしながら聞く。変化したくないという発言をしたときも熱心には聞くが、頷きはしない。
そして、Aさんが
「受験までの時間もどんどん迫ってくるから頑張りたい気持ちもあるんですが、やっぱり勉強したくないっていう気持ちもあるんですよね」
のような発言を行った時に、コーチは
「勉強したくない気持もあるだね。一方で、受験時期も迫っているから頑張りたいとも思ってるんだね」
みたいな発言をすべきである。こういうことを繰り返していく中で、Aさんの「変わりたい」という前向きな発言を増加させていくように促していくのである。
前向きな発言には頷きをいれる、現状にとどまりたいという発言の時には、頷きをいれない事がポイントである。
頷きの力をあなどってはいけない。Aさんの無意識に大きく働きかけていくことになるのである。
ポイント2
ここで大事になってくるのは、ひとつは繋ぎ言葉である。
「勉強したくない気持もあるだね。一方で、受験時期も迫っているから頑張りたいとも思ってるんだね」
下線を引いた部分を、「しかし」という形にするのは、よくない。ここに書いたように、 「一方で」あるいは大阪弁の「ほんで」みたいな言葉を使うのが望ましい。
逆説を使わず、順接の繋ぎ言葉を使用することがポイントである。
ポイント3
さらに順番が大切になってくる。
「勉強したくない気持もあるだね。一方で、受験時期も迫っているから頑張りた
A B
いとも思ってるんだね」
このA・Bの順番が大切なのである。これが、
「受験時期も迫っているから頑張りたいとも思ってるんだね。一方で勉強した
B
くない気持もあるだね。」
A
のように、B・Aの順番になってしまうと効果がうすまってしまうのである。
なぜなら人間いうのは、最初と後とでは、後に言われた言葉のほうが強く響く存在だからである。
今あげたような、ポイントをよく押さえながら、Aさんの話を聞き、Aさんの「変化したい」という気持ちの言葉を数を増やしていくのである。
どんどんその言葉が多くなっていけば、やがてAさんは、前向きな意思決定を行い、それが行動につながっていく可能性が高まっているのである。
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