リーダーシップ ありがとうについて

これは、かつて生徒にリーダーシップ講習会を開いたときに話したことです。



今日は「ありがとう」です。「ありがとう」という言葉は魔法の言葉です。本当です魔法の言葉です。理屈は忘れても、とにかく、この魔法の言葉をたくさん言える人になることをめざしましょう。しばらく続けていくうちに、きっと自分自身とまわりとが変わっていくことを体験するのではないでしょうか。


さて「ありがとう」というためには、何が必要か?何でしょう。必要なことは、「気づき」です。もうひとつは素直な心です。


だから、ありがとうをたくさん言おうとすると、気づかないといけないわけです。だから以前より、しっかり物を見つめていくことになります。そうすることによって今まで気づかなかったことにたくさん気づいていきます。


自分が当たり前だと思っているものが、もしなくなったら・・・・・と考えてみてください。 世話をみてくれている親や兄弟、楽しく話してくれる友達、なんのも心配もなく生活できる環境、・・・・・・・・・。ありがたい、と思いませんか。


 だから人はどんどん成長していきますと、ありがとうの数が増えいきます。それは今言ったようにそれだけ気づきの数が増えていくことになります。気づきの数が増えて、自分一人で生きているのではない、自分は多くの人、多くの存在によって生かされていると感じるようになります。ありがたいなー!感謝・感謝という気持ちで心が満たされていきます。それはその人の状態を非常によりよくしていくものです。


よくスポーツの選手が、何かの大会で優勝した時にインタビューなどで、「たくさんの人の支えがあって・・・・・」「たくさんの人に感謝して・・・・・・」「みなさんのおかげです」なんて言っているのをよく聞きませんか。


インタビューだから、関係のあった人に気を使って、ちょっと綺麗にまとめたい、・・・なんてこともないとはいいませんが、私は結構本気でそう言っているのだと思います。そして、そういうものの考え方ができるから、たくさんの人が支え、応援、援助してくれて、いいパフォーマンスができて、いい結果がでてくるのです。


実際、一流のビジネスマン、スポーツマンの人たち中には、そういう心の状態のときにいいパフォーマンスができることを知っているので、いつも自分の心がこうなるように、感謝の心で満たされていくように努力している人たちがたくさんいるのです。


  そしてそのことは、自分の心の状態をよくするだけではなくて、まわりの人の心の状態も良くしていきます。考えてみてください。人に「ありがとう」「ありがとうございます」と言われて腹立つ人いますか?あなたのやっているいいことを見つけてくれて、あなたにいつも「ありがとう」と言ってくれる人を、あなたは信頼しませんか?


だから、あなたはしっかり気づきの心を発揮して、まわりにたくさんの「ありがとう」を発信しなさい。あなたに対する信頼感は確実に高まっていきます。


また、「ありがとう」が集団にひろがっていったなら、どうなるか?


最高の集団ができていきます。「ありがとう」が飛び交う集団と「あの子嫌い」「腹が立つ」「あの人のせいよ」が飛び交う集団、どちらがいいパフォーマンスができるか?考えるまでもないですね。


だからみなさんに言いたいのです。「ありがとう」の数をふやしなさい、と。それは今話してきた信頼感を高めることにとても有効なことであり、またクラスをより居心地よくしていくとっておきの方法でもあります。今日は魔法の言葉、「ありがとう」について話をしました。

相手のモチベーションを燃え上がらせる秘密の方法

人間目標に向かっていても、なかなか前進できない。


英会話の能力を上げようと勉強しても進まない。
起業しようと思っているだけで何もできない。
コーチングの資格はとったが一歩踏み出せない。


そんなことって、よくありますよね。
その時によく使うのが、スーパーAさんに来てもらうというやり方です。


Aさんは、会社の中で将来は、国際部の部長になって部を率いて、活躍することを夢見ています。今は営業部で働いています。ただ現状では、その部に配属を希望のための条件であるTOEIC750点以上をとるというところにはるかに及びません。


以下、Aさんとのやり取りの概略です。


Aさん「勉強がなかなか進まなくて困っているんです」


私  「そうなんですね。将来Aさんは、国際部の部長となって事業を拡大するのが夢  
    なんですよね」


Aさん「でも、その国際部に行くためにはTOEIC750点以上いるのに‥‥全然足らなく
    て‥‥またそのための勉強もなんか進まなくて・・・。部長は、お前が点数とれ
   るようになったら推してやるとは言ってはくれているんですが・・・」


私  「Aさん、目をつぶっていただいていいですか」


Aさん「はい」


私  「それじゃ、事業部の部長として思いっきり輝いているAさんを想像してみてくだ
    さい。プロジェクトが大成功して、その打ち上げの席でみんなにどんな言葉かけ  
    てもらっていますか。最高のAさん、そうスーパーAさんだから、最高の姿を想像
    してくださいよ。思いっきりキラキラ輝いているんですよ」


Aさん 「部下Cさんが、『部長のあの時に思い切った決断から、一気に事業がすすみま 
    したね~』。部下Dさんが『僕が失敗した時、OK責任は全部とる。気弱にならず   
    全力で強気で攻めろって言ってくれましたよね。あれから、死ぬ気でがんばれま  
    した。部長のおかけです。』部下Eさんが・・・・・・・・・・・・」


私   「言ってみて、どんな気持ちですか」


Aさん  「最高にうれしい気持ちです」


私   「奥さんや、元の部の上司だった人はどんな言葉かけてくれるでしょう」


Aさん  「妻は『あなた本当にがんばったわね。私あなたなら絶対できるって信じてた
     わ。国際部に推してくれたF部長は『うちの部を抜けられるのはつらかったけ
     ど、君ならやると思ったし。今は、君を国際部に推したこと誇りに思うよ』」


私   「すごいですね。スーパーAさん!みんなから、褒められていますね」
    「そのAさんは、楽にそこまで行ったと思いますか?」
    「そのAさんは、今のあなたよりどんな優れた力を持っていると思いますか?」
    「Aさんは決めたことは実行できる方ですか?」


Aさんに徹底的に、スーパーAさんについて想像してもらいます。そして、何度も挫折しながら、這い上がってきた姿。仲間の信頼を得るコミュニケーション力。率先垂範して物事に取り組む実行力。・・・・・・・すごいスーパーAさんをありありとイメージしてもらいます。そして、そこにひたりきってもらいスーパーAさんになりきってもらいます。そして言います。


私  「もしそのスーパーAさんが、夕方の公園のブランコに、TOEICの学習がうまくい
    かなくて肩を落として坐っている、あなたの横に坐ったとしたら」
   「あなたにどんなアドバイスの声をかけてくれますか?」


Aさんは、しばらく考えてから、話します。


スーパー
 Aさん 「今は辛いと思うけど、それを乗り越えたら、大きく未来は拓けていくんだよ
     よ。今が頑張り時だよ。そう未来のためだよ!頑張ろう!」


私   「そのアドバイスに、Aさん、どう答えますか?」


やはりAさん、しばらく考えます。


Aさん  「ありがとうございます。私の悩みなんか小さなものです。今日から、今から
     全力でTOEIC学習に取り組んで、絶対750点以上の結果たたき出します。見て
     いてくださいね。僕本気で頑張ります。必ずやります」


私    「Aさん 今どんな気持ちですか?」


Aさん   「スーパーAさんに答えた通りです。やる気ががんがん出てきました。僕、本
      気でがんばります!」


こんな感じで、話をすすめていきます。そして、その後は具体的にどう行動していくかということについて話しあいます。


スーパーAさん、とても役にたちますよ!