先生の仕事 子供の自己肯定感をはぐくむ姿勢

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みなさん、こんにちは。鑑 樹一(かがみ みきひと)です。ここでは、コーチングや教育のことについて考えたことを書いています。
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先生の仕事 子供の自己肯定感をはぐくむ姿勢





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数多くの生徒と接してきて思うこと


前も書いたが、人間が生きていくときに大切なことは、自分自身が自分自身の最大の味方になってあげることだ。


大親友が落ち込んでいる時、失敗した時、悲しんでいる時、勇気を失っている時‥‥いったいあなたはどうふるまうか。


きっと一生懸命慰める、共感する、励ます、勇気づけるというような行動をとるのではないだろうか。


それが他人である親友に対してはできるのに、自分自身という一生つきあう最大の仲間に対してできないのである。


◆平均点より大きく悪い点を取った君は、ばかだね


◆また失敗、いつもいつも失敗ばかりだね


◆どうせできないんだから、やらないほうがいいんじゃないの


◆みんな笑ってるよ、ばかにしているよ、顔や言葉にださないだけ


こんな厳しい言葉をなげかけて、自分を傷つけて、その失敗という傷に塩を塗り込んで、最大の仲間を痛めつけていくのである。


そうして、勇気を失っていくのである。やる気を失っていくのである。そうして自己肯定感をますます下げていくのである。


例えば勉強についても、ずっとうまくいかず、劣等感に凝り固まってしまうと、もう勉強に取り組むのが怖くなってしまっているのか、梃子でも動かないというような現象が生まれてくる。


それは本人が自分の意志で梃子でも勉強しないぞっていう感じではなく、自分でもわからないけど心と体が無意識のうちに拒否しているというふうに私には見える。


見ていてとてもつらくなってくる。それ以外は全く真面目で人当りもいいのに、勉強になると貝のようになってしまうのである。




我々の責任


ただこういった生徒の自分を責める心の声。これは、周りの人間が作ってきた部分も大きい。お父さん、お母さん、我々のような学校の教員などもそこに大きく加担している部分があろう。


もちろんそこに悪い意図はない。子供がよくなるようにということを願って様々な言葉を投げかけていく。良かれと思ってのことである。また、厳しい言葉なども、「ここでちゃんと言っておかないと、しっかり育っていかない」という思いから出たものが大半だろう。子供を傷つけてやろうと、成長を阻害してやろうなんて気持ちから出た言葉ではないと思う。


しかし、結果としてそういった言葉で成長するどころか、勇気をもつどころか、かえって傷つき、自信を失わせることにもなってしまっている場合がある。そしてその言葉が子供の中に内在化し、無限ループのように自分自身の中で再生し続けてしまうことにもなるのである。


時には、その言葉を悪い方向にデフォルメしていき、毎日自分を傷つけつづけるということにもなりかねないのである。




大事な事


冒頭に書いた
「人間が生きていくときに大切なことは、自分自身が自分自身の最大の味方になってあげることだ」


このことが、できるように援助していくことが教育の本質であると思う。したがって子供の教育に携わる人間は、常にこのことに寄与する指導ができているか否かを厳しく点検していく必要があると思う。


◆子供を勇気づける指導になっているか。


◆今の言葉がけはいったいどんな効果、結果を導くのか。


◆子供の自己肯定感を高める指導になっているか否か。


◆子供にどんな影響を与えるかを、十分に吟味したうえでの言葉になっているか。


このようなことを常に頭において、子供に接していくことが大事なのではないだろうか。




下に参考になる文章を載せておく。

〇学校・保護者はどうすべきか

このような現状に対して、「子どもの良いところを認めて褒めましょう」「ありのままのその子を認めましょう」などと色々な指摘がされています。それぞれその通りだな、と思うのですが、「そうはいってもなかなかできない」という学校現場、保護者の声が聞こえます。今の学校システム、また忙しい家庭の環境においてうまくいかないことが多いのではないかと思います。

簡単な解決策はなかなかないのですが、私は拙著の「自己肯定感 育成入門」にも書かせていただいた具体的な考え方を3つだけご紹介させていただきます。私たちが15年で5万人以上の小学生を見てきた経験からの実効策です。

(1)「ほめる」より「気づく」

これは言い換えると、成果や結果だけで褒めるのではなく、子どもたちの小さな変化や成長のプロセスに注目し、そこを気づいて子どもに伝えるということです。子どもの自己肯定感を支えるのは、無条件で自分の存在を受け入れてくれる「安全基地」の存在です。ですので、どんな結果であるかよりも、親や学校の先生にしか分からない小さな変化や努力をぜひ見つけてあげてほしいと思います。子どもたちはそういう存在が多くいればいるほど心の安全基地が堅牢なものになります。チャレンジする子ほど心に安全基地を持っていると感じます。

(2)「未来」ではなく「過去」を語る

子育てや教育において、つい未来を語ってしまいがちです。またその未来への不安から「こんなんでどうする!」という叱責にもなってしまいます。そんな見えない未来への懸念だけが強調されてしまうと子どもも不安が大きくなってしまいます。心の安全基地を表現するためには、その子の産まれたころの写真や映像を見たり、そのことを話題にしたり、親子のスタート地点を確認することをお勧めしています。また学校でも、入学時や春からの成長を思い起こすことが良いと考えます。現時点で出来ないことより、過去から「出来るようになってきたこと」にぜひ注目をしてほしいと思います。

(3)子どもの好きなものを追いかけて興味を持つ

子どもにとっても大人にとっても好きなものは重要です。好きなものがあることで辛い時にも心の救いが出来るし、そこから仲間が広がったり、道が拓けたりもします。子どもたちにとって自分が好きなものに大人が興味を持ってくれる、というのは嬉しいものです。仲間が増えたような感覚です。電車でもスポーツでもゲームでも芸能人でも、子どもが好きになっているものに親や先生が興味を意識的に持ってみて話しかけていくと良いと思います。どのジャンルも知れば面白いもので、直感的に大人が興味は持てなくても、知れば面白いし、分からないことは子どもに聞くと喜んで教えてくれます。子どもに聞くのもお勧めの方法です。

課題が指摘され続ける日本の若者の自己肯定感を社会全体で改善できるように心から願っています。

「子どもは社会の鏡」と言われますので、私たち大人がイキイキとしている姿も見せていかないとなかなか希望が持てないことにもなりますので、子どもたちのためにも大人もまたやりがいを持って頑張っていきたいと思います。

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