先生の仕事 スタイルについて

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みなさん、こんにちは。鑑 樹一(かがみ みきひと)です。ここでは、コーチングや教育のことについて考えたことを書いています。
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先生の仕事

スタイルについて



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自分のスタイル


生徒とフランクに接しながら和気あいあいといくのか、距離をとってぴしっとさせるリーダーとして接していくのか、状況によって変幻自在に生徒の距離感を変えながらのスタンスをとる教員となるのか・・・・・・・・・


まさに様々な形態のスタイルがあると思う。長年教員をやってきて思うのは、最初っから、自分のキャラとして一定スタイルが確立しながらスタートしていく人と試行錯誤を繰り返し、失敗を重ねていく中で自分のスタイルを固めていく人と二通りあるのではないかと私は思うのである。


私自身といえば後者である。リーダーとして、自由自在に生徒を動かしていくベテランの先輩教師。そんな先輩にあこがれて、同じようにやってみたら、生徒に総スカンくってみたり・・・・・・・そうして、辛くって今度は生徒のご機嫌とるように近づいてみたり・・・なかなか自分のスタイルが決まらず、どうしたらいいか悩むことが多かった。



クラブ活動の方は、目標が明確なので、そこではあまり悩むことはなかったが・・・
クラス運営はなかなか難しいなと常々思っていた。




クラス運営など、結構うまくやっているなと思っていても、何かで怒りが爆発して・・・・・その後、生徒の間に溝ができるというような経験も何回もした。



羨ましかったのは、最初からスタイルが確立している教員だ。そんな教員は、生徒の距離とかで全く悩むことなく、自分のキャラをだし自然体で生徒と接しうまくやっている。


自分をつくる必要がなく、自然体でいきながら、上手にやっている。自分とは大きく違うなあと随分思ったものである。



私の場合、楽になっていったのは・・・・基本的にはアドラーの教育理論などにのっとったスタンスに変えていって以降のことかなと思う。


これが、自分の生来のキャラにもあっているのかなと感じた。あまり、自分でつくっているという気がしなかった。


自分自身がそのままだせているというような感じだった。


また、理論の学びが背景にあり、一本筋が通っている感覚を持てたような気もする。



このアドラー流の生徒を基本的に信頼、尊敬するスタンスに変えていってから、あまり大きな失敗をするということはなくなった。



人間関係の絶対的な土台は信頼関係である。これは教師と生徒との間においてでも同じことである。



「教師が子どもに対して不信感をもっていて、それなのに、子どもに対して『私を信頼しなさい』というのはバカげています」(『クラスはよみがえる:学校教育に生かすアドラー心理学 』)


前にもこの言葉を紹介してことがある。この言葉は、雷のように私に響いた言葉だった。無意識のうちに、子どもを下にみていた私をバッサリ斬った言葉だった。当り前のことといえば当たり前なのだが、こんなこともわからず人前にたっていたことを今は恥ずかしく思う。


さっき、怒って生徒との関係を崩したことについて書いたが・・・・・・こんな言葉に出会いながら、生徒を基本的に信頼、尊敬するスタンスに変えていってからは、怒ることもかなり減っていった。


また、信頼関係が構築できていれば、言葉が通るのである。したがって、言葉を荒げる必要は全くなくなった。そして、威張って生徒に接していたころに比べ、生徒から尊重される度合いがぐっと上がった気がする。


このようなスタイルができあがってきて、随分楽に生徒と接することができるようになったように感じる。


スタイルがなかなか決まらず、かつての私のように試行錯誤している教員もいると思うが、早い段階で自分のスタイルができると、この仕事がとてもやりやすくなるので、早く見つかることを心から願っている。なかなか簡単ではないのだが・・・・。





こだわりすぎない


運営のスタイルについてだが・・・・・・やはりスタイルをもつのはいいことである。ホームルーム運営なども、例えば礼一つ、話を聞く態度一つ、机上棚の整理一つの指導などについても・・・・・これが私のやり方、これが基本形というものをもっているのはとてもよいことだと思う。


一方で、こだわりすぎないということも頭にいれておくべきだろう。


生徒の集団は、いるメンバーにより全然変わってくる。同じ学年であっても、クラスによって色が大きく変わる。


たとえば非常に自由度が高い子たちが多い集団を率いていくときに、自分のスタイルが固かった場合、そこにこだわりすぎると、生徒たちが窮屈に感じ、不満を大きくしていくというような場合もある。


迎合するのはよくないが、かといって一切決めた線を動かさないというのもどうかと思う。


原則的には、形をかえないのがいいのだが・・・・ここらあたりはとても難しいのだが、簡単にいうと、うまくいくよう上手にやっていくということである。


つまり、その時のメンバーにあった運営方法にうまーく柔軟に変化させていくことが大事になる。


そう、一番大事なことは、生徒たちがしっかり成長していくことである。クラス運営においても、そのことを念頭において、自分のスタイルも調節しながら運営していくことが大事である。



大人の場合も同様である。


例えば学年を考えた場合でも、若い新しい先生が多い場合、ベテランの先生が多い場合、協調性の高い先生が多い場合、唯我独尊型の教員が多い場合など・・・・・・・


学年主任は、自分の運営のスタイルはあった方がいいが、その時のメンバーの状況にあわせてそのスタイルを、大きく変容させていくことが必要である。


学年運営の目的は生徒がしっかり成長していくことがである。そのために必要なことは、学年の先生が、一番能力を発揮しやすい状況。生徒の前面にたつ各先生方が生き生きしていなくては話にならない。


生徒が輝くためには、教員が輝くことがとても大切なのである。そのため学年の先生方が一番輝ける状態を主任は作っていくことが求められる。


そのためには、自分のスタイルを場合によっては大きく変えていくことも大事になるのではないかと思う。


また、それができるためにはしっかり状況を俯瞰する力も必要になってくる。



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