完璧主義への対処法 「やる気」を維持するために

みなさん、こんにちは。鑑 樹一(かがみ みきひと)です。ここでは、コーチングや教育のことについて考えたことを書いています。
予想外に多くの方に読んでいただき、大変うれしく思っています。心より感謝申し上げます。
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「朝は5時から資格取得の勉強すると決めていたんですが、布団からでることができませんでした。情けないです」営業職のAさん


「夏休み1日12時間の学習計画をたてていたんです。朝は学校に行って9時から3時間、昼は塾にいって、13時から17時半まで。そして家に帰って19時~23時半まで。


ところが、昼食を学校で友人たちととっていると話が盛り上がっちゃって14時までしゃべっていて。一気にやる気がなくなってしまい、かえってベッドに入り眠ってしまいました」高校3年生のB子さん


「一流企業でなければ就職しても意味がないと思っていたのですが、3社面接を受けるといずれも不採用。自分を否定された気になって・・・それをきっかけに、ひきこもりになってしまいました」
大学生のCさん


「こうあるべきだ」「これが正しい」「こうでなければならない」・・・・・こんな風に強く思っていると、うまくいかなくなった時に、がくっとやる気がおちる人がいます。


上の例はそんな感じですね。


「0か100か」そう、完璧主義ですね。これは、もうよくないっていう情報は、あっちこっちにあふれているのですが・・・・


ここにはまりこんでいく人は、結構いると思います。


完璧主義の人は、プレッシャーを自分に強くかけますので、どうしてもストレスが多くかかります。


そして、うまくいかなくなると、自分を厳しく裁きます。自分自身に、強いダメだしを行うのです。


自己を否定していくので、自信を失い、結果パフォーマンスも落ちこんでいきます。


やる気がなくなり、行動をやめてしまうということにもなります。


やめてしまった自分を、もんもんと攻め続けます。


次の行動にとりかかるまで時間がかかりますので、物事のすすみが、大変遅くなります。


そのことが、またストレスになります。自分を厳しく攻めます。


こんなことが繰り返されます。いいこと何もないですね。




では、この完璧主義から、どう対処していけばいいのでしょうか。私の対処法を三つ紹介しておきます。大した方法ではありませんので、がっかりされるかもしれません。



① 笑う
 自分の完璧主義の傾向を、自分でしっかりと自覚しておく。物事がうまくいかなくて、やる気がいっきに落ちて来た時に、「おーー私の病気が登場してきたぞー!」と自己を客観視して笑いましょう。


 自分自身が、こういう刺激をうけると、こういう反応をしてしまう、こんな心の癖を持っているとしっかり自覚しておくことによって、それが出てきた時に、「ハイハイ、自動回路が作動しましたね」


「もう私はその手にはのりませんよ~~」と笑いましょう。笑うことによって、心が楽になっていきます。


② 切り替える
 私が、昔からずっと生徒に指導してきており、自分自身もやっている方法です。コーチングにおいても、相手の方にによくお伝えしています。


完璧主義の被害が大きくなるのは、やる気を失って、行動しない時間がどんどん長引いていってしまうからです。


そんなときには、手のひらどうしをパチンとぶつけて、切り替えましょうといっています。


別に、手をたたく以外の方法でもいいのですが・・・


普段から、切り替えのサインを自分で決めておいて、そのサインが出たら切り替わりができるっていうイメージトレーニングをしっかり行っておきます。


そうすることによって、行動が止まってしまった時に、そのサインを出すことによって、パット心の状態を切り替えていくことができます。


「手をたたく」のは、「パン!」と音がすることと、手のひらどうしがぶつかった刺激が脳に心地よく入ってきます。気分切り替えのサインとしては、上手く機能しやすいのではないかと思います。


私の場合は、手をたたく時にいつもイメージしているのは、プールでスタートのサインがでて、水に飛び込んでいくシーンです。これで、ぱっと気持を切り替えていくことができます。


③ 最初からハードルをさげておく
「0か100」で「100」じゃないと、やる気がおちるなら、「100」のハードルをぐっと下げておけばいいのです。


朝資格の勉強を行うために、1時間の学習を行う。→朝資格の学習を行うために、パソコンに前にすわる


受験生が夏休みに一日12時間の学習をする。→5時間の学習をする。気分が乗れば、+αでどれだけしてもいい


瞑想を毎日30分する→瞑想を2分以上する。気分が乗れば、+αでどれだけしてもいいする。


「パソコンに前にすわる」「5時間の学習をする」「瞑想を2分以上する」だと、比較的簡単ですよね。


ここを「100」に設定しておけば、「できなかった」という引き算で苦しむことがなくなります。


逆に「100」+αで、どんどん点数が増していく感じになるので、精神的にとても楽になります。


「スゲー、目標こえてどんどんがんばっている自分、素晴らしい~~~!」ってな具合です。


完璧主義に対する対処法、三つあげてみました。


つまらない方法かもしれませんが、もし参考にしていただければ、ありがたいです。