目標達成の技術2 時間についてリーダーの条件

多くの目標を、夢のままで終わらせる人と実際に達成できる人の違いはいったいなんだろう。目標を頭に描いた時に猛然とそこに向かっていく人と、頭には思いがありながらも現実には行動しない人がいる。なぜだろう?ここでは、その理由の一つをさぐっていきたい。
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みなさん、こんにちは。鑑 樹一(かがみ みきひと)です。ここでは、コーチングや教育のことについて考えたことを書いています。
予想外に多くの方に読んでいただき、大変うれしく思っています。心より感謝申し上げます。
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目標達成の技術2 時間についてリーダーの条件 


初デート


 


あなたが女性で、今日があこがれの男性と初デートだったとき、10時待ち合わせだったのだが・・・・


前の晩、気持ちが昂りすぎてなかなか寝付けず、朝型になってから寝込んでしまい、朝8時半に目覚めたとしたら・・・・


もうパニック状態になるのではないだろうか。待ち合わせ場所まで30分かかる。残り時間は1時間しかない。が


シャワー―浴びて、髪を整えて、そしてお化粧・・・・・・おそらくすごい集中力でなすのではないだろうか。


人間どうしてもほしいゴールがある場合、そうどうしてもどうしてもほしいゴールがある場合、そのゴールを達成するまでの時間がない時、それこそ必死になるのではないだろうか。




こんな例


 


学校では、合唱コンクールなどがよく開かれる。生徒たちは、発表が近くなってくると、朝、放課後のみならず、熱を帯びてくると昼休憩の時間も練習に使う。それがさらに熱くなっていくと、授業と授業の合間の10分休憩にさえ練習をおこなっていくのである。私はそんな光景を数多く目撃してきた。


人間本気になれば、一分一秒が本当に貴重になってくるのだ。



◆会社のプロジェクトで、重要な顧客の前でのプレゼン発表まで一週間


◆多額の金を借り入れ、新規で念願だったパン屋さんをオープンするまで半月


◆1年に1回のダンスの発表会まであと3日


◆高校野球のチームが夏の大会まであと10日




こんな状況になれば、本当に時間がない状況になれば・・・・・


そして、どうしても良い結果を出したい、よいパフォーマンスをしたいと思えば・・・


人間残された時間を全力で使おうとするのである。


そう、残された時間。




したがって、残された時間。ゴールまでの時間。締め切り。そこまでという地点。



こういったことが明確になることが、とても大切なのである。締め切りが間近に迫った時、人間は真剣に真剣にことに向き合うのである。



私は受験生に向き合うことも多かったが、高校1年の時には、なかなか本気になっていなかった生徒が、高校3年になると平日1日5時間以上、休日は10時間以上学習をするというのを当り前のように見て来た。


人間締め切りが見えた時、そして本気でゴールが欲しい時、すごいパフォーマンスを発揮していくのである。






人間の究極のゴールと言えば死である。元気で生きているときには、死のことなど、そこまで真剣に考える人は多くないだろう。


かえってそこから直視するのをさけ、そのことを考えようとしない人も多いかもしれない。


ドイツの哲学者ハイデガーは、人間は死から目をそむけ不安をまぎらわすためにさまざまなことを行うが、それでは本当の人生を生きることにならないのではないかと問題提起した。


ハイデガーは、人間が自分自身の終わりを明確に意識し、人間が時間の限られた有限な存在であると分かった時に、真に自分自身の人生を生きることができるのであると説いた。


彼の思想を考える時、しばらく前に亡くなった市川海老蔵さんの妻、小林麻央さんのことを思う。

小林麻央さんを見て、いつも現代のお姫様だなあと感じていた。ちょっと違うかもしれないが、本当シンデレラという語がよく頭にイメージされた。
 


それが、重い病にかかりあんなに若くして亡くなるとは・・・・・本当に運命というのは過酷だなと思った。


最後の最後まで健気に生き抜いた小林麻央さん。死を意識せざるを得なくなったとき、残された時間、本当に少ない残された時間を、どんな思いで過ごしたろう。


愛する夫や子供たちとの時間、彼女にとっては、その一秒でさえが本当宝物のような時間であったろう。
本当につらかっただろう。悲しかっただろう。もっと生きたいと思っただろう。もっと、もっと・・・・・


であるがゆえに、残された時間、本当に大切に大切に使っていったことだと思います。特に残していく子供たちとの時間、心を込めて時を刻んだのだと思います。


麻央さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。




結論


どうすれば目標が本当に達成できるのか。


結論は簡単である。


本当にほしい目標から目をそむけず、カッと目を見開いてその目標を直視し、残された時間を明確にして(締め切りをはっきり明示して)、事にあたっていくということである。


もう少し細かく、まとめてみる。



●本当に、心の底から欲しいと思うゴールを設定する。


●カッと目を見開いて、そのゴールを常に直視し続ける。


●スモールステップを設定する。(ゴールから逆算して)


●その各スモールステップの締め切りを設定して、その目標達成を続ける。


●その際、常に時間との戦いであることを意識する。


●また、大事なこととして「have to」意識ではなく、「一心不乱」「夢中」になって事にあたる。(だから、そうなれるゴールを設定することが重要なのである)


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