成果を出すために大事なこと 目標・ゴール

みなさん、こんにちは。鑑 樹一(かがみ みきひと)です。ここでは、コーチングや教育のことについて考えたことを書いています。
予想外に多くの方に読んでいただき、大変うれしく思っています。心より感謝申し上げます。
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成果を出すために必要なこと。たくさんあると思いますが、よく一番手にあげられるのが、目標をもつ、ゴールを設定するということです。


スポーツならわかりやすいですよね。


高校球児が甲子園に出場することを目標とする。今日本の多くのトップアスリートは東京オリンピックに出場するということを目標としているでしょう。その中の超トップアスリートは、オリンピックで金メダルをとることをゴールとしていることでしょう。


そして、その目標・ゴールに向かって、日夜厳しいトレーニングに励んでいることだと思います。


そういった目標・ゴールを持つことなしに、棚ぼた式に甲子園に出場したり、オリンピックで金メダルをとるなんてことは、まず考えにくいし、もしあったとしても相当稀なことでしょう。


こんなことは誰でも知っていることなので、世の中の多くの人が目標・ゴールを設定します。


ただし、目標・ゴールを設定したとしても達成されないことは、よくあります。


いや、多くの場合達成できないことの方が多いのではないでしょうか。


なぜ、目標・ゴールが達成できないのか?


それは、その目標・ゴールが、個人やチームのメンバーの中に深く浸透していないからだと思います。


正月に今年は毎日ランニングしてダイエットすると誓う。
営業マンが上司との面接で、売り上げ600万の目標を設定する。
高校生が次の定期テストの目標を全教科平均点以上と目標を設定する。
会社全体で、今年は営業利益前年度15%増を目標とする。


こんなふうに目標は、あらゆるところでたてられます。


ただ、いくら、目標をたてたって、そのことが個人やチームに浸透していないと、その目標は単に絵に描いた餅におわってしまいます。


場合によっては、立てた目標・ゴールをすっかり忘れてしまっているということさえ珍しくありません。


それに対して、オリンピックで金メダルを狙うトップアスリートは、寝ても覚めてもそのことを考えていることでしょう。常に、その目標・ゴール達成を軸とした生活になっているはずです。


そこまではいかないにしても・・・
目標・ゴールが達成できるか否かは、それがどれだけ深く自分やチームの中に入っていることがカギになると思います。


じゃあ、どうやって目標を浸透させていくのか。これが結構むずかしい。
私が実践してきたことをいくつか紹介しておきます。



☆教室で生徒に目標をイメージさせた方法


〇一人ひとり定期テストを返すとき、30秒くらいとって、「次のテストどうする?点数上げる、それとも下げる、あるいは現状維持?」って聞きます。
大概の生徒は「今回よりあげます」こう言います。


「次あげるって言った人は、矢印の上向きの印閻魔帳に入れとくよ。次のテストで返却する時、それ見ながらまた話そう」と言います。
生徒たちは、私に、上がることを宣言することで、目標を忘れにくくなります。


〇定期テストが近づくと、毎回の小テストにおいて、次の定期テストでとりたい目標点数を名前の横に書かせます。


そして、その点数の数字の周りをぐるぐる何回もペンでなぞらせます。


そして、こういいます。「その点数をなぞりながら、深く深く潜在意識の中へ落とし込んでいきなさい。自分自身にその点数を刻み込みなさい」って。


そして、「自分で決めた以上はとりなさい。40点未満はダメだけど、目標、40点でも80点でも95点でもなんでもいいです」とにかく「決めたらとりなさい」って。


ちなみに、ここでは標準語っぽく書いていますが、関西出身なので関西弁でいいます。もうしつこいくらい、「決めたらやんねん」「決めたらとんねん」はずーっと言ってきました。


☆運動部で生徒に目標をイメージさせた方法


〇日誌をつかいました。目標を書かせて、いつまでにそれを達成するかを明示させます。
そのために、行うべきことをピックアップさせます。それができたか、できなかったかを必ずチェックして、毎日振り返りを書かせました。


☆日誌については、かつて中学校教師として、陸上で生徒を何人も全国優勝させた
原田隆史さんの影響をとても受けました。


カリスマ体育教師の常勝教育
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日経BP
最高の教師がマンガで教える目標達成のルール
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日経BP



☆コーチとして、コーチングをうけてもらう人によく行う方法


〇これは、もうととにかく徹底的に目標・ゴールを想像して、味わい尽くしてもらうということをやります。


たとえば、脱サラしてラーメン屋をやりたいAさんの場合。


大成功しているAさんを想像してもらいます。私は聞き続けます。
大成功のためにどんな努力されましたか。一番苦労したことは何ですか。・・・・


奥様はあなたのことをどんなふうに思ってらっしゃいますか。あなたのラーメンを食べて、笑顔で帰っていくお客さんを見てどう思いますか。大成功してどんな暮らしをしていますか。どんな車に乗っていますか。・・・・


ご両親は、成功したあなたに何と声をかけてくれますか。大成功した今、次にあなたが目標とすることは何ですか。・・・・・・・・・


徹底的に頭の中に目標のイメージを持ってもらいます。


そして、こんな風にききます。


そのゴールに向かって進もうとするAさんが明日から会社には内緒でラーメン屋でバイトするそうですが、そのバイトはAさんにとってどんな意味がありますか?


Aさんが亡くなった時に、お葬式でみんなにどんな人だったと言われたいですか。・・・


というような具合です。


☆チームリーダーとしてよくやっていた方法


明るく楽しく、とにかく目標をいつも明示して、メンバーの中に投げ込み、チーム全体に目標が浸透することに全力をそそぐこと。


メンバーにそれが、どれぐらい深く入れることができるかどうかがリーダーの力量であると自覚すること。


メンバーの方が、その目標について話題を出してくるところまで、何とかもっていく。
それが自分の責任と考えること。こんな風に考えてやっていました。




◆目標を肉体化し、そこに歩んでいく時に大事なこと!


それは、とてもシンプルですが、悲壮感をもってやるのではなく、明るくポジテイブにやっていくということです。


悲壮感をもって進むのは長続きしませんし、脳の機能も落ちパフォーマンスが落ちます。


理想は、ゲームを攻略して、そら次、そら次・・・と楽しんでやっているようなイメージです。


このことが、本当に無茶苦茶大事だと私は考えています。


☆ちょっと方向性はかわってるかもしれませんが、覚悟を決めて歩んでいく激しさを学べる本です。
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無駄に生きるな熱く死ね (Sanctuary books)
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サンクチュアリ出版