コーチングの手法 思い込みに関連して

みなさん、こんにちは。鑑 樹一(かがみ みきひと)です。ここでは、コーチングや教育のことについて考えたことを書いています。
予想外に多くの方に読んでいただき、大変うれしく思っています。心より感謝申し上げます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コーチングの手法 思い込みに関連して


○コーチングの手法(思い込みに関連して)ー本当の姿


次の写真をみてください。下に載せた記事から抜き出したものです。


人間と他の生き物との見え方の違いをあきらかにしたものです。「なるほどー!」手思いますよね。


また「じゃあ、本当の姿はどうなんだろう?」なんてことも考える人もいるかもしれません。





今、本当の姿!とかきましたが・・・・・・




「本当の姿」について語ったある有名な人がいます。だれでしょう?



それは、ドイツの哲学者カントです。




○コーチングの手法(思い込みに関連して)ーカントの考え方



カントは言いました。


「人間は、本当の姿(彼の言い方では『物自体』)を認識することはできない」と。


どういうこと???????ってなりますよね。


上手く説明できるか自信がありませんがやってみます。


人間は、「物自体」からの刺激を受けます。そして、その刺激をうけとって、人間独特の処理能力で、その刺激を処理して、脳の中に様々なものをつくっていくというものです。


よくわかりませんよね。


例えば、花があります。この物自体を人間は直接認識するとはできません。その物自体の目に入ると、人間独特の処理能力で、その刺激を処理して、脳の中に花の映像がつくられ、目の前に花が見えるということになるのです。


カント以前は、そこにあるものを人間はカメラで写し取るように認識していたと考えていたのですが、カントはそれをそっくりひっくり返しました。


このことを彼は「コペルニクス的転回」と呼んでいます。天動説から地動説という大転換になぞらえているのです。


まとめ
カントは、人間は、物そのもの、彼のいう「物自体」を、悲しいかな、直接認識はできないという立場をとっています。




○コーチングの手法(思い込みに関連して)ー本当の姿


なぜカント?????・・・・・・・そうですよね。


なぜか?ってことですが
実は、私も、人間の体験や経験も、悲しいかな・・・そのもの自体・・本当の姿は・・・・・認識できないと考えているからです。


同じ事を体験しても、AさんとBさんとでは、その捉えが全く変わるってことです。それぞれの解釈があるってことです。


その人その人独特のフィルターがあって、一つの事実でもそのフィルターを通すと全く違う物がみえていくということです。


また、過去の体験にしても・・・・・・
 現在のフィルターで見たときには、またいろいろ変化していくのではないかといいうことです。


昨日Sさんの体験を紹介しました。下は昨日のものです。

昔・・・・・実はSさんこんな体験をしていたそうです。いろいろ話していく中で、思い出されました。



小さい時に父親に買い物をたのまれたのですが、途中で品物を忘れて・・・戻ってきたのです。


「どうして忘れるんだ!頭どうかしてるんじゃないか」(父親)


それから、また次の機会に買い物頼まれていったのですが、似てるものだけど違うものを買って帰って父親に激しく叱られたのです。


「本当につまらない奴だな・・・お前は」(父親)


別の時に、買い物を父親が兄に頼んだのですが、Sさんは今度はちゃんと成功させようと思って


「僕が行くから、兄ちゃんいいよ。僕が行くよ。いいよね父さん」(Sさん)


というと父親が

「お前みたいな出来ん奴には、頼まん。」と静かに言いました。


その言葉が小さいSさんには相当こたえた・・・・・・ということでした。



もしかしたら・・・・それ以来、Sさんは3度目に何かチャレンジしようとすると、もうなんでかわからないくらいやる気が起きなくなってしまったんじゃないかとおしゃっていました。


コーチングを通して・・・

そして、Sさんは次のように思ったそうです。


◆三度目のチャレンジを怖がる原因は、もしかしたら・・・たった一つのあの体験にあるかもしれない。だったらそれをひきずるのはもったいない。


◆そういえばあのころ、父親は会社がうまくいってなくいつもイライラしていた。たんに機嫌が悪かっただけなのかもしれない。


◆思い返せば、父親が自分を可愛がり、信頼を示してくれた体験をいくつもあった。

*昨日の記事全体です。良かったらお読みください。



Sさんは、父親に買い物を頼まれて起こった出来事が、自分の3度目のチャレンジに嫌気をさせる原因だったのだ!、そうじゃないかなと思ったわけですが・・・・・



◆それ自体、そうかどうかははっきりしません。


◆本当は別のことがもっと深く作用したのかもしれません。


◆また、思い出した内容も、それが正確なものかどうか・・・なんてことはわかりません。




過去を美化したり、過去を邪悪なものと捉えたりすることは、自分自身がおかれた現在の状況と、とても深く関連しています。



さて、じゃあ大切なことは何か?ということですが・・・


それは、Sさんが、
親に買い物を頼まれて起こったことを、自分の3度目のチャレンジに嫌気をさせる原因じゃないかと、Sさんはそう考えたことです。


そう考えることによって、
 そしてそのことを客観的にながめることによって


 そんな小さいなことで、もし自分のブレーキがつくられたとしたなら、それは実につまらないことだな!


と考えることができたことです。


そして、もうそうならそのブレーキを変えていくぞ!と思うようになったことです。


それが大切なんです!!!



人間は、今現在のことも、過去のことも・・・・悲しいかな、自分のフィルターを通してしか認識できない。



本当のことは永遠に認識できない。つまり、自己の認識は、誤解・勘違い、あるいは思い込みといえるわけです。



であるならば、自己の認識を



現在の自分自身に役に立つ「誤解」「勘違い」「思い込み」



そう、つまり自分にとって都合のいい「いい誤解」「いい勘違い」「いい思い込み」にしていくととても生きやすくなるということです。


○コーチングの手法(思い込みに関連して)ー「いい誤解」「いい勘違い」「いい思い込み」


「私は本番に弱いんです」



「大勢の前で話すと、かならず緊張してうまくしゃべれなくなる」



「バレーボールの試合で、緊迫した場面になると、レーシーブやサーブのミスを連発してしまう」


・・・・人それぞれ、いろんな思い込みがありますよね。


でも・・・・


それって本当のことですか?



それって本当のことですか?



それって本当のことですか?


あなたのその思いを・・・・
「いい誤解」「いい勘違い」「いい思い込み」に変えていってみませんか?


変えていくとどんな人生がひらいていきますか?


☆あわせて読みたい!

コーチングの手法 真理の探究 鑑の場合 - みきひとのコーチング・教育 虎の巻 (リーダーシップ・人材育成・コミュニケーション・信頼構築など)