葛藤に対処する方法

2019/08/11 07:00

「〇〇したい」だけど・・・「〇〇できない」多くの人が抱える葛藤の悩みです。ここでは、みきひとがそんな葛藤の問題にどう対処していけばいいかについてお知らせしていきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・みなさん、こんにちは。鑑　樹一（かがみ　みきひと）です。ここでは、コーチングや教育のことについて考えたことを書いています。
予想外に多くの方に読んでいただき、大変うれしく思っています。心より感謝申し上げます。
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葛藤とは

葛藤とは、人と人とが対立し、譲り合うことがない状況、もしくは一人の人間の心の中で違う欲求が同時に起こり、そのどちらを選択するか、迷うことですね。

ここでは人間間の葛藤ではなく、個人の心の中の葛藤について考えます。

葛藤はいくつかの種類に分けらます。

〇接近―接近
　ケーキも食べたいが、御饅頭もたべたい

〇接近―回避
　炭水化物は食べたいけど、太りたくはない

〇回避―回避
　歯が痛いのもつらいが、歯医者には行きたくない

教員やコーチをしていて、良く扱うテーマは・・・・・・

圧倒的に多いのが、

「勉強をしたいけど、なかなかできない」
「転職したいけど、なかなかできない」
「資格をとってキャリア上げたいけど、なかなかすすめられない」
「自分をしっかりコントロールした生活送りたいけど、うまくできない」

こんな問題です。

そして、多くの人が
「○○したいけど・・・・」結局「〇〇できていない」

自分に悶々として、苦しむということが多いです。こんな時、いったいどうしたらいいでしょう。

葛藤に対処する方法

私はこんなふうによく話します。

「今ここに二人の人がいます。そう、I君とM君ということにしましょう。実は二人は手錠で手をつながれていて離れることができません。よく映画であるような設定です」（鑑）

「なんかおもしろいですね」（Nさん）

「そして、I君とM君で意見が分かれる事態が発生します。休みの日にM君は図書館に行って資格取得のための勉強をしたいって主張するんですけど、I君は家で朝ゆっくりして、それからDVDの映画をのんびり観たいと主張します。でも二人は離れられないので、二人の願いを同時にかなえることはできません」（鑑）

「おー僕の中の葛藤する二つの気持と一緒ですね。よく、その二人が僕の中でも喧嘩してI君の方が勝っちゃって。そして後で悶々とするんですよ。I君がなくなればいいのにっていつも思います」（Nさん）

「なるほど。Nさん、Nさんの中ではI君は悪い存在なのですね」（鑑）

「そうですよ、僕の将来を阻む本当に悪い奴です。縁がきれたらいいのにといつも思います」（Nさん）

「そうですか、それじゃちょっとお聞きしましょう。I君の目的はいったい何だと思いますか」（鑑）

「うーん、目的・・・・・結局、努力を避けてぐうたらして・・・楽したいってことでしょう。本当さえない奴です」（Nさん）

「I君の、その気持ちのまだその下を探っていくとどんなことがでてくるのでしょう」（鑑）

「その下ですか・・・・まあ、そのそんなに自分を酷使しなくてもいいんじゃないか。がんばっても資格が必ずとれるわけないかもしれないし・・映画観る方がつらい勉強より幸せなんじゃないかっていうことじゃないですかね」（Nさん）

「今確か『幸せ』って言葉使いましたよね」（鑑）＾

「あ、はい・・・・確かに『幸せ』って言いましたね」(Nさん)

「じゃあI君は、Nさんの幸せを願っているっていうことができるわけですね」（鑑）

「・・・・・そら、短期的にはね。しんどい勉強するより、映画観る方が幸せですもんね」（Nさん）

「じゃ、M君の目的は？」（鑑）

「もちろん僕の将来の幸せを考えてくれているのですよ」（Nさん）

「Nさん・・・・ちょっと考えてみてください。じゃあ、I君もM君も結局Nさんの幸せを考えているっていえませんかね」（鑑）

「・・・・」(Nさん)

「おーー確かに、二人とも僕の幸せを・・・・そう言えるかもしれませんね！なんかI君がそんなに悪い奴じゃないように見えてきました」（Nさん）

そう、こんな感じで話をすすめていきます。

鋭い人はもしかしたら分かっていたかもしれませんが、I君のIは「今」の「い」のアルファベットです。M君のMは、「未来」の「み」のアルファベットです。

そしてI君もM君も、二人ともその人の幸せを願っているのだと理解してもらい、二人は敵じゃないと認識してもらいます。

多くの人は、I君の方を嫌います。でもI君は、手錠でつながれているので切り離すことができません。

I君を見ないようにしても・・・・やはり、そこにいるのです。

じゃあI君を殺してしまう・・・・そんなことしたら、血がいっぱい流れます。
多くの人は、I君を裁いて・・・つまりそれは自分自身を裁いて・・そして悶々とするのです。

だって、自分自身の一部分をを否定して、切り離したいとおもって、なくなればいいと思って・・・それは自分自身を嫌っていることになります。

自己嫌悪してしまっては、人間はいきいきすることができません。パフォーマンスは下がるばかりです。

何回もお話ししていますが、いろんな自分を、そうまるまる認めて、・・・・

不完全な自分自身をしっかり受け入れて、そんな自分が大好きで、そんな自分を尊敬できる、そういうあり方が一番強いのです。一番素晴らしいのです。一番パフォーマンスが発揮できるのです。

もう一度書きます。

不完全な自分自身をしっかり受け入れて、そんな自分が大好きで、そんな自分を尊敬できる、そういうあり方が一番強いのです。一番素晴らしいのです。一番パフォーマンスが発揮できるのです。

だから、自分の中のI君とM君は、自分の幸せという共通の目標をめざす仲間として温かくうけいれることが必要なのです。

そして、私はよくこういいます。お風呂に入っている時に、ゆーーっくりI君とM君と話をしてみてくさいって！そして、二人が折り合えるポイントをゆっくり探していってくださいって。

さて、ちょっと違う場面にいきます。

あなたが一生懸命がんばって努力しすぎているとき、もしかしたら、幼馴染の友人が・・
「おい、あんまり無理するなよ。身体でもこわしたら、損するぜ」

って本当に心配してくれているとき、あなたはどう答えますか。

「心配してくれてありがとう。思う事正直にいってくれて、心から感謝するよ。でも今は大丈夫だよ。また、何か気がついたら言ってくれよ。俺も・・・なんかあったら相談するな。そん時は頼むな」

すると幼馴染の友人が
「OK！俺たちむかしから親友だもんな」

こんな会話になるかもしれませんね。

あなたのなかのI君とM君も、こんな関係になっていくといいんじゃないですかね。

おわりに

葛藤の問題はなかなか難しいです。

こういうふうにセッションしたとして・・・・すぐ葛藤が解消してバンバン努力できるというわけにはいきません。

ただみなさんおっしゃるのは、以前とくらべるとずいぶん精神的に楽になったということです。

今日もお付き合いいただいて、本当にありがとうございます。

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