リーダーの使命 メンバーによい「姿」をみせる
リーダーが、メンバーに影響力を発揮するために必要なものは信頼です。では、その信頼を高めるために必要なことは何でしょう。・・・・・・それは、日常のあなたの姿です。リーダーであるあなたは、信頼を高める「姿」をメンバーに見せているでしょうか。
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みなさん、こんにちは。鑑 樹一(かがみ みきひと)です。ここでは、コーチングや教育のことについて考えたことを書いています。
予想外に多くの方に読んでいただき、大変うれしく思っています。心より感謝申し上げます。
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尊敬されてしまえ!
メンバーに影響力を発揮しようと思えば、一番簡単な方法は尊敬されるということです。
たとえば、野球少年が、イチローに「君はすばらしいセンスがあるね。努力すればメジャーにもいけるよ」と言われたらどうでしょう。
また、ソフトバンクの社員の一人が孫正義さんに、「僕は、君の将来にとても期待してるんだ」と声をかけれらたら・・・・・
やる気にならないはずがないですよね。だから、影響力を発揮しようと思えば、尊敬される存在であるということは、とても大きな力になります。
360度見られている
ただし、尊敬されるということは簡単にはいきません。また、尊敬される存在なら、必ず影響力を発揮できるかといえばそうでないこともあります。
社会で名の知れた尊敬されている方々も、家庭不和で離婚したり、子どもたちから嫌われたりすることだって多々あるのです。
なぜしょう。それは、360度から見られているからです。遠目からはすごい、ある一分野では傑出している・・・・・といっても全てが素晴らしいわけではありません。
すごい、すばらしい人でも・・・・家庭で約束を破る、家族を大事にしないなんてことが重ねれば、信頼を失い、嫌われていくことも本当によく起こることなのです。
そして、リーダーであるあなたも、360度メンバーから見られているのです。その自覚をもつことが大事です。
言葉が生きる姿を見せる
「おまゆう」という言葉がありますよね。ネットでしらべると、「お前が言うな」の略とありました。
「A課長が言っていることは正しいかもしれないけど・・・・・、課長の言うことを通したくはない」
そんなことは当たり前のようにありますよね。人というのは感情の動物ですから、理屈どおりにはいきません。
だから、大事なのです。
何がでしょう。
それはリーダーである「あなたの姿」なのです。
ずっと学校でも経験しています。
◆「挨拶しなさい」と教えるより、先生が先に挨拶すればいいのです。
◆「ごみを拾いなさい」というより、率先して拾う姿をみせればいいのです。
◆「物を丁寧に渡しなさい」と指導するより、先生の方が「お願いします」といって両手で渡す姿をみせればいいのです。
そして、そういった行動の大切さも伝えていけば、姿と言動が一致するので、信頼が高まっていくということになります。
信頼が高まれば・・・・・
怒鳴っていうことを聞かせる。学校でもこういったことが行われます。最も早く信頼を失うことができる行動です。昔、私もよくやっていました。
効果がないか?
効果はあります。「静かにしろー」と怒鳴れば静かになります。しかし、信頼は減っていきます。そして、何度も使えば「またかー」「いつもの・・・」とその効果も薄まっていきます。
場合によっては反抗が始まることにもなっていってしまいます。
強いキャラの人の場合、表面上ずっとこの方法が通用する場合もあります。ただし、生徒のパフォーマンスは決して高くはあがっていきません。経験上そう思います。
ただ、本当に珍しいですが、そういった言動をとりながらも信頼を勝ち得ていく人間もたまにはいます。だから人間社会はおもしろいとも言えるのですが・・・・・
信頼が高まれば楽です。なぜなら言葉が通るからです。
私が信頼関係がつくれているとときの説教の方法は・・・・・・・
「みなさん姿勢を正して目をつぶっていただけますか」
「今から少し厳しい話をします」
「さて、今日のみなさんの行動は、みなさんらしくないと思うですがどうでしょう・・・・」と続けていきます。
信頼関係が十分なときはこれで大丈夫です。
ところが、ないのにこの方法をとると効果は薄いものとなってしまいます。
おわりに
リーダーが影響力を発揮するために必要なことは、
◆まずきちんとした姿を見せること。360度みられていることを自覚して。
◆そして、その姿と言動を一致させること。
◆そうすることによって信頼関係を高めていくこと。
◆そうして、自分の言葉がメンバーに響く状況をつくっていくこと。
どうでしょう。みなさん、できているでしょうか・・・・・・・簡単ではないですよね。でもこの高い山に登っていく姿勢を常にもちたいものですよね。
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