話をする  エピソード語りを一段あげる方法

みなさん、こんにちは。鑑 樹一(かがみ みきひと)です。ここでは、コーチングや教育のことについて考えたことを書いています。
予想外に多くの方に読んでいただき、大変うれしく思っています。心より感謝申し上げます。
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トーク力が一段あがった方法


教員になって数年たったときのこと


教員にとって話すことは仕事です。


教壇で様々な話をする。授業の内容、事務的な連絡、生徒がやる気の出るような話・・・・


様々なエピソードを語ることも多いです。


あるとき後醍醐天皇の話をする機会がありました。


そう建武の新政を行ったことで有名な後醍醐天皇です。1333年に元弘の変という事件がおこるのですが、その話をしていたときのことです。

*デジタル大辞泉の解説

げんこう‐の‐へん【元弘の変】

元弘元年(1331)、後醍醐天皇が企てた鎌倉幕府討伐の計画。未然に露見し、天皇は笠置(かさぎ)寺や有王山中に逃れたが、翌年捕らえられ、隠岐(おき)に流された。幕府滅亡の直接の動因となった。

この引用にあるように、事件が発覚して後醍醐天皇は逃亡するのですが、その時に有名な話があります。


*ウキペデイア

笠置山での霊夢

『太平記』の3巻によると、後醍醐天皇は笠置山の笠置寺に行在所を設けたが、自身の周りに名のある武将が全くいないことに不安に感じていて、思い悩んで寝ていると夢を見たという。庭に南向きに枝が伸びた大きな木があり、その下には官人が位の順に座っていた。南に設けられていた上座にはまだ誰も座っておらず、その席は誰のために設けられたものなのかと疑問に思っていた。すると童子が来てその席はあなたのために設けられたものだと言って空に上って行っていなくなってしまった。夢から覚めて、天皇は夢の意味を考えていると「木」に「南」と書くと「楠」という字になることに気付き、寺の衆徒にこの近辺に楠という武士はいるかと尋ねたところ、河内国石川郡金剛山(現在の大阪府南河内郡千早赤阪村)に楠正成という者がいるというので、急遽正成を笠置山に呼び寄せたという。以上が『太平記』が描く後醍醐天皇と楠木正成の初対面だが、『増鏡』にそよると天皇側は前もって正成を頼りにしていたという。


そうそうこの話。


この話をしているときです。生徒に話をしていたのですが・・・・・・・・


今までにない不思議な感じがしました。


とてもとても、本当に流れるように、口から言葉が出て来るのです。本当に不思議な感じでした。



映像をみているかのように


なぜこんなことが起こったのでしょう?


それは、まるで目の前の映像を見て、夢中で話しているような感じでした。


「ぱっと、目の前に木があらわれてな。なんや!・・て思っていると、二人の童子が両横におって・・・ええって思っていると、その童子が天皇の手をとって、木の方へ連れていくんや・・・」



「そうしたら、木のところに立派な坐るところがあってな。そしてそこに坐ってみると、うわー・・・びっくり!群臣たちがそこにいっぱいおったんやー・・・」


というような感じで話していました。(この内容は嘘かもしれません)


ただし、私の目の前には確かに、この映像が流れていました。そして、その映像をまるで


実況中継のように話していたのです。




「ゾーンに入る」という言葉がありますが、あとで振り返ると自分自身そんなような感じ


だったのではないかと思いました。




そして、生徒たちが一緒にその映像をみているかのごとく、話に入り込んでいっていました。


話したあと、「おー」という満足感に包まれていました。


以来、話しをする時、とくにエピソード系の話をするときには・・・



逆に自分から映像を思い浮かべて話すようにこころがけるようにしました。



こうするようになってから、大したことはないのですが、私の中ではトーク力が一段グレードアップしたような感じがしています。


島田紳助さんのおはなし


後に、島田紳助さんのユーチューブを見ていた時に、漫才をするときに、やはり映像をみて行うという話を聞く機会がありました。


島田さんによると、頭で言葉を暗記しようとすると噛むことも多いが、映像にうかべるようにすると絶対に噛まないというようなことをおっしゃっていたような気がします。


私は思わず「そうそう」と心の中で言っていました。また、これはみんなに共通して役立つ方法なのだなっていうふうに思いました





自信はありませんが・・・


島田さんは
「実際に起こってるできごとを体験してるとき、それを説明する時に噛むなんてことあるか。ないやろ。だから、それと同じように、映像を見てそれをそのまましゃべっていけばいいんや」


みたいな内容のことをおっしゃっていた気がします。(間違っていたらごめんなさい)


おわりに


もうみなさんもおなじようにやってらっしゃるかもしれませんが、もし、まだ、という方


がおられたなら、是非チャレンジしてみてください。


トーク力が一段、二段あがるかもしれませんよ。