リーダーの責任 自信をもって前に立つ

みなさん、こんにちは。鑑 樹一(かがみ みきひと)です。ここでは、コーチングや教育のことについて考えたことを書いています。
予想外に多くの方に読んでいただき、大変うれしく思っています。心より感謝申し上げます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


長く病気に苦しんだ。身体の動きが悪くなる。声を出す力が弱くなる。・・・・・辛かった。


本当に体調は大事だなとしみじみ思う。


一番弱っていた時・・・授業をしていても、うまく伝わらない。


私の場合、自身の体調に比例して、授業の力が大きく上がったり、下がったりすることが、病気の体験を通してとてもよくわかった。


だから、いい授業をするためには、自分のコンデイションを整えることがいかに大切であるかということを痛いほど学んだ。


まだあまり体調がよくなかった頃のことである。


本当に久しぶりに高校3年生の学年団に配属されたことがあった。


10年以上ぶりであった。そこで、衝撃をうけた。系列の大学があるのだが、そこを希望しても、推薦の評定も足らず、実力もともなっていないため、入学できない生徒が私の予想を越えてはたくさんいた。


中学から6年間、高校から3年間学んできて、希望しているのにも関わらず、系列の大学に入ることができない。もちろん本人の努力が足らないといえばそれだけのことだが。


ただ3年間、6年間預かって、その力をつけてあげることができなかった、あるいは、努力する姿勢を身につけてあげることができなかった・・・これは、こっちサイドの責任も大きい。本当に申し訳ない。何とかしなければ・・・と思った。


自分ができることは、自分の教科を頑張らせること。後輩たちに同じ思いをさせてはいけない。それで、高校2年の授業、ギアをあげて授業にとりくんだ。


一番力を入れたこと。それは自分の状態をよくすることだった。携帯のグーグルフォトのアルバムのところに、いろんな言葉や写真をたくさんいれた。


たとえば、スーパーマン、ゴルゴ13・・・・などが入っている。これは、自分のことを「すごい教員」とイメージできるようにいれたものだ。


あるいは「尊敬」「感動」「感情は伝染する」「なぜだろう?間間間」なんて文字も入っている。


意識すべき点を書いているのである。
「尊敬」
授業をよくするためには信頼関係が大切。その第一の出発点は生徒を尊敬すること。
「感動」「感情は伝染する」
授業においても感情を動かすことが大切。感動を与える授業になているか。
「なぜだろう?間間間」
疑問を持たせる。そして、より深く考えさせるために「間」が大切。そのことを意識せよということだろう。


今見ると、310の写真や言葉が入っていた。


それを休憩時間などに見て 自分を洗脳するのである。とにかく見て見て・・洗脳するのである。自分は「最高の教員」「カリスマ教員」「すげえ俺」・・・という具合に。



若い頃から、自分の中に生まれてきた鉄則がある。それは二つ。
一つは
 授業に立つまでの準備については「こんなんでええんか」「まだまだ足らんやろ」と自分に対して、絶対に満足するな、もっと頑張れと励ますこと。


もう一つは
 生徒の前に立つときには「誰が教えてる思てんねん!」と絶対的な自信をもって立つこと。


この二つである。ただ悲しいことに、その頃は、苦しい病気の前に、この二つの原則も吹き飛んでいた。


だから、高3の惨状を見たこの時は、この二つ目の原則「誰が教えてる思てんねん!」の意識を無理やりにでもつくって、生徒の前に立とうと思った。それでこの取り組みをはじめたのである。


なぜなら、人は自信のない人には魅力を感じないからである。


なぜなら、人は自信のない人には魅力を感じないからである。


なぜなら、人は自信のない人には魅力を感じないからである。


リーダーが、おどおどしていて一体だれかついてくるだろう。何が起ころうが、失敗しようが、動揺しない、動じない、そんな人間に人はついていこうとするのではないか。


長く教壇にたってきて・・・・本当にそう思う。
たとえば、質問されたとき、その答えがわからなかったとき・・・・
しどろもどろになり、声が小さくなり・・・そんな様子を見せれば、生徒たちは不安になっていくのである。


大声で「それについては、僕は不勉強で答えられない。明日調べて答えるよ!」と自信をもっていえば、何の問題も起こらない。


生徒は、教員の心の状態をみているのである。動揺すれば不安を感じ、自信をもっていれば安心するのである。


これは、大人にも通用する原則だと思う。



だから、リーダーは「自信をもってメンバーの前に立つ」ということが、とても大事なのであり、また言い方を変えればそうすることがメンバーに対する責任なのである。そうすることが、メンバーのメリット、チームのメリットになるのである。


私はそんなふうに考えている。


その年、教えた高校2年の子たちは、とてもいい結果を残した。・・・・・ただ、私のがんばりは長く続かなかった。


なぜか?まだ、コンデイションが整っていなかったからである。弱っているのに無理したため、長続きしなかった。だから、コンデイションを整えることがとても大事なのである。


ただ、
リーダーになった以上は、「自信をもってメンバーの前に立つ」ということが、とても大切であり、


また言い方を変えればそうすることがメンバーに対する責任なのである。


ということは声を大にしていいたい。


なぜなら、
「人は自信のない人には魅力を感じないから」である。