リーダーシップについて 人の長所に目を向ける

ずっとメンバーの信頼を得るために大事なことについて話を続けています。今日は、「人の長所に目を向ける」ということについて話をしたいと思います。


人はそれぞれ得意分野、不得意分野、長所、短所などさまざまな部分をもっています。リーダーは、その人のたくさんある部分のうちの良い点に目を向けることが大事です。あなたがたとえばスポーツが得意だとします。友達がそのことをほめてくれます。うれしくないでしょうか?あなたの優しさを言葉に出してほめてくれます。あなたが勉強でよく努力することをほめてくれます。あなたのおしゃれのセンスをほめてくれます。あなたの決めたことをやりきる部分をほめてくれます。うれしくないでしょうか?


そして、そういうことが重なっていくとその人を信頼していくようにならないでしょうか。なりますよね。そしてきっと逆に、あなたもその人のよいところを探し、ほめていくようになるでしょう。前もいいましたが、人間という動物には、「返報性」という性質がありますので、そうなっていくことが多いのです。互いの長所に光を当てていくとその長所はどんどん伸びていきますし、モチベーションもあがっていきます。


あなたが私服を着たとき、Aちゃんがとても素敵とほめてくれました。お店のお姉さんが素敵とほめてくれました。遊びにいったBちゃんのお母さんやお姉さんがほめてくれました。あなたはとてもうれしいはずです。そして、またほめられたいなと思って、もっとファッションの勉強をするかもしれません。テレビを見ても、街をあるいていても、人のファッションを鋭くみつめて勉強していくようになるかもしれません。つまり、人は長所を認められると、モチベーション(やる気)が高まっていきやすいのです。


人の長所をほめるということは、あなたへの信頼性を高めるだけでなく、その人の長所をさらに伸ばしていくことにも役立つのです。だから積極的に、人の長所を認めていくことにチャレンジしていくことをおすすめします。そのためには、常に人の長所をみつける努力をしていかなかればなりません。リーダーはメンバーの長所を見つける名人・達人にならなければなりません。いつも狩人のように刑事のように、その部分を探すことをしていかなかればなりません。


また長所を見つけた時に、それを認めたくない時があります。自分自身が小さく見える時とか、劣等感を感じる時、認めたくなかったり、そのことを伝えたくなくなったりする場合があります。しかし、あなたがリーダーならば、その小さな自分と向き合って、その小さな自分をたたき壊していかなければなりません。それができることがリーダーなのです。そこを乗り越えていけることを誇りにしなければいけません。クラスのみんなから選ばれたみなさんなら、必ずできると私は信じています。


それから、ないとは思いますが、人の長所を見つけるその逆のことは絶対に絶対にやってはいけません。あなたに対する信頼が減っていきます。またメンバーをみくびったりすることも絶対に行ってはいけません。同じことです。メンバーの意見を真っ向否定することもいけません。あなたに対する信頼を減らしていくことになります。


最後の点は、生徒会の人には説明しましたね。相手の意見を尊重しつつも、別の意見を私は持っているというのはいいですが、あなたの意見は間違っていると頭からいうのは相手の人格を傷つける可能性があるのでやめましょう!と。


そういうことです。